VAIOモバイルPCのエースの称号は ZシリーズからPro 13 に受け継がれたのでしょうか?
今回のVAIO Pro 13 レビューでは、Pro 13 の先代モデルに相当すると言われているVAIO Zシリーズと写真で比較をしてみたいと思います。
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- VAIO Pro 13 製品の詳細、オーナーメードモデルについて
思わず唸るPCの進化!
今回比較のために用意したVAIO ZシリーズはZ2系と言って、VAIO Pro 13 が発表される直前まで発売されていたモデル。現在(2013年6月)でも法人向けモデルなら購入可能で、Zシリーズとしては最終形にあたるモデルです。
このVAIO Zシリーズは13型フルHDディスプレイを搭載し、軽量・最強のビジネスモバイルを目指した方向性がVAIO Pro 13と同じことであることから、発表された時から VAIO Zシリーズの後継とも言われています。
ならば最強モバイル同士を比較してみよう!と、いうのが今回の主旨なのです。
ただ、OSが違うことや、世代の違うプロセッサーを搭載、Zシリーズにはパワーメディアドック接続でデスクトップマシンみたいに使えると言った違いもありますので、中身の性能的なことはもちろん、思想の違うところは一切触れません。
単純な見た目とか、気付いたところだけをピックアップ比較しようと思います。
思わず唸る進化点!
新しいモノは進化して当たり前!?思わず誰しもが考えてしまうことなのですが、でも実際にそれを実現しようと思ったら案外大変なもの。しかし、VAIO Pro 13はZシリーズと比較しても進化している点がいくつも見られます。
中でも「Zシリーズのココをなんとかして欲しかった!」というユーザーの要望に応えたような進化が見受けられました。
その象徴ともいえるのがキーボードです。
当時としては最高の技術で設計されたVAIO Zシリーズも、今となっては・・・と、言わざるをえないのがこのキーボードだったりします。
このZシリーズを使用されたことのある方なら、ご存じとおり「ごく浅」。軽いタッチでトコトコ入力出来るのは良いのですが、もう少し入力感が欲しいところではあります。
本体を薄くするということは、中身も薄くなるということ。そして犠牲になったのが「キーボード」と、もちろんこれは私が勝手に思い込んでいただけですが、いわゆる妥協点という考えで使っていました。
しかし月日は流れ・・・進化ってスゴイですね。中も外も全体がより薄くなり(実際にはPro13の方が最厚部は厚い)キーボードにも余裕が出来たのでしょう、フルサイズ・約束されたキーピッチは当たり前。キーストロークまでちゃんと確保出来るキーボードが用意されました。
ほかのレビューでも書いたのですが、パームレストの段差も少なくて手首は楽々、タイピングも確かになった訳ですからタイプミスも減る。
文字を入力する仕事をもつ方なら、キーボード理由で即乗り換えてイイかも?!パームレストは比べてみると一目瞭然です!
手前に来るほど薄くなるVAIO Pro 13 のパームレストをみると、これならタイピングのしやすさは当たり前?と言ったところでしょう。
タイピングしやすさバツグン!VAIO Pro 13 キーボード - ソニーショップさとうち
スピーカーも確実にパワーアップ!
VAIO Zシリーズの一番のガッカリポイントと言えば、スピーカーの音質ではないでしょうか?音量を大きくしても大きく鳴らなく、そして大きくすればビビると言ったものでした。
しかし、それもPro 13では驚くほど解決されています。
動画の内容は比較すると言ったものではないのですが、Zシリーズオーナーにとっては衝撃的な音で聞こえてくるはずです。
仕様表からPro13とZシリーズを比較してみよう!
ここからはVAIO Pro 13 と VAIO Zシリーズを表から比較してみたいと思います。
VAIO Pro 13 | VAIO Zシリーズ | |
質量 | 約940g(非タッチ)約1060g(タッチあり) | 約1150g(最軽量仕様) |
大きさ | 約幅285×高さ132(最厚172)×奥行197mm | 約幅330×高さ166.5×奥行210mm |
USB | USB3.0×2 | USB3.0×1 USB2.0×1 |
HDMI出力 | 〇 | 〇 |
有線LAN | × (別売りアクセサリーで対応可) | 〇 |
VGA出力 | × (別売りアクセサリーで対応可) | 〇 |
メモリーカード | SDカード | SDカード・メモリースティックDuo 独立 |
他 | 特記なし | ノイズキャンセリングヘッドフォンの使用可能 |
この表で注目したいのは、なんと言っても「驚異的な質量の差」ではないでしょうか?
VAIO Pro 13はタッチ非搭載で約940g。VAIO Zシリーズの最軽量モデル 約1150gを大きく下回っての圧倒的な軽さを実現。また、タッチ搭載でも約1060gと、重いガラスを搭載してもまだ90gも軽いとは、本当に恐れいります。
ただし、Zシリーズにはあって、Pro13でなくなってしまったものもあります。
それはメモリースティックDuo のカードスロットであったり、有線LANポート、アナログディスプレイ出力、ノイズキャンセリング機能(カスタマイズ)であったり、出来れば付けといて欲しかったなぁ、というものです。
ちなみに有線LANポートは別売りのアクセサリーを購入すれば対応可能。アナログディスプレイ出力もアクセサリーを購入すれば解決すると言ったところは、ソニーの良心なのでしょうか?おかげで操作性の向上につながるパームレストの段差なしを実現できたのですから。
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しかし、メモリースティックDuoは?と、いうツッコミもソニーファンならきっとしたくなるはず。USBタイプのリーダーでも良いので付属かオプションで購入できれば嬉しかったのですが。と、いうのは私だけではないはず。
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ディスプレイの表現力にも変化あり!
VAIO Pro 13 に興味を持たれた方にはディスプレイに注目されている方も多いのではないでしょうか?Pro 13 は、広色域なトリルミナスディスプレイを搭載しIPS方式、集光バックライト式とは言え、TN方式と比べると視野角が広いのも特長です。
ただ、VAIO Zシリーズも「VAIOの中では優秀なディスプレイ」を搭載していましたので、正面から見たときは正直それほど差はないのでは?と、思っていたのですが、実際に比較してみると、これが結構な違いがあったのです。
撮影した本人しかわからない画像を並べられたところで、主観的なことしか書けないのですが、VAIO Pro 13 の方が個人的には好み。
写真は全て室内撮りに合わせたホワイトバランスにて撮影しているため、写真とライブとでは目に入る色温度が異なるのですが、実際の目で見た印象はVAIO Pro 13 が正しい。というか記憶色に近いです。
赤や緑がクッキリハッキリ傾向と癖があるのがVAIO Zシリーズ。ダイナミックレンジはPro 13 の方が広いようで、VAIO Zシリーズなら白とび・黒つぶれになってしまうところも粘っていましたよ。
本格的に写真編集をされる方にはさすがに向いているとは言えませんが、外出先でチェックする程度であえばその期待に応えてくれそうです。もちろん、これは次元の高いレベルでのお話。一般的には大満足なディスプレイではないでしょうか?
ZシリーズからPro 13 買い替えるほど?
買い替えるほどか?と聞かれたら、それはハッキリ言ってわかりません。
その理由は、今Zシリーズを使っている方が、どのようにZシリーズを使用されているかによって違うからです。
VAIO Zシリーズのオーナーである私も、現時点では単体で使用する分にはイイなぁ。と思いながらもPro 13に買い替えたり買い足ししたりする予定は今のところありません。
最初にも書いたとおり、VAIO Zシリーズはパワーメディアドックを使用することによってデスクトップPC(外部出力×2)のような使い方が出来るからで、これが実にお気に入りなのです。
メディアドックから外せばモバイルマシン、メディアドックと接続すればデスクトップ。と、変幻自在に扱えるギミックをもつ VAIO Zシリーズに惚れ込んでいるんですよね。
だからVAIO Pro 13でなく、よりモビリティーに優れたVAIO Pro 11をチョイスしました。
VAIO Pro 11 「赤・rededition」軽さに惚れて購入!通勤が3倍楽になるかも!? - ソニーショップさとうち
ただ、メディアドックを使用することもなくZシリーズを使用されている方にとってVAIO Pro 13 はたいへん魅力的なノートPCであることは間違いないでしょう。
特にタイピングのしやすさなど、実際使用においてVAIO Zシリーズを進化させた要素が多く盛り込まれているからです。
搭載OSの違いもありますので一概に言えませんが、第四世代のCoreプロセッサーにハイスピードSSD(オーナーメードで256GB以上で対応) は、軽快かつ快適。13型サイズのディスプレイを搭載したモバイルPCの購入を検討されている方には当然有力な1台と言えるでしょう。
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VAIO Pro 13 レビュー
VAIO Pro 13 はソニーらしい技術がギュっと詰め込まれたモバイルタイプのノートパソコン。タッチ非搭載で約940g、タッチ搭載モデルでも約1060gと持ち運ぶにとても嬉しい軽さが魅力の1台となっています。
当店店員による徹底レビューもありますよ。ご検討中の方は、ぜひこちらもお読みくださいね。
VAIO Pro 11 レビュー
VAIO Pro 11 はソニーらしい技術がギュっと詰め込まれたモバイルタイプのノートパソコン。タッチ非搭載で約770g、タッチ搭載でも約870gと持ち運ぶのにとても嬉しい軽さが魅力の1台となっています。
当店店員による徹底レビューもありますよ。ご検討中の方は、ぜひこちらもお読みくださいね。
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