αシリーズに注目のレンズが加わりました。今回は カールツアイス Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM 『SAL50F14Z』のレビューをお届けします!
デジタル一眼時代の最新光学設計で高い解像力と美しいボケ描写が魅力、待望のCarl Zeiss 大口径単焦点レンズがついに発売となりました。
50mmという焦点距離は、人が見た印象に近い画角ということもあり、このレンズの登場を待ちわびていた、そんな方も多いはずです。
それでは、早速レビューをお届けしていきましょう。
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- Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM 『SAL50F14Z』の販売価格・詳細
その描写力には脱帽!究極の50mm!
まずは、SAL50F14Zの外見からチェックしていきましょう。
Aマウントのツアイスレンズとしては小ぶりな方に属するSAL50F14Z。
しかし、72mmのフィルター径であることからわかるとおり、同社及び他社比較をしても50mmF1.4のレンズとしてはかなり大きいサイズだったりします。
基本的に大きなAマウントのツアイスレンズ群から比較すると。と、いう条件前提で小ぶりと言えるでしょう。
全体の質感はとても高く、金属で出来たボディはSAL85F14ZやSAL135F18Zなどと同じようなデザイン。マウント付近の窪んだところを手にすると、あぁツアイスだな。って、実感出来る仕上がりになっていました。
レンズフードはプラスチックで出来ているため、全体で見た場合の質感は劣るものの、持ち運びの時は軽くなると言ったメリットもあります。
この辺りの感じ方は個人的な想い次第、コダワリの部分となりそうです。
真横から見ると、青いZEISSのロゴが主張し、AF・MFの切り替えスイッチも、他のAマウントツアイスレンズ同様のデザインとなっていました。
Aマウント ツアイスズームレンズである SAL2470Zと比較するとご覧のとおり。
レンズ経が77mmのSAL470Zはこうやって見比べると、かなり巨大なのがわかります。
また同じ50mmのレンズとして、SAL50MM28というマクロレンズがありましたので、比較してみるとこんな感じです。
背の高さはそれほど違わないのですが、上から見比べてみると、その大きさには随分差があるのがわかります。
続いてはα99 に装着した外見です。
αのフラッグシップα99 とのマッチングは最高にカッコイイです。
フードを装着した場合がこちら。
フード装着・非装着関わらず、SAL50F14Zとα99の組合わせは、水平に置くことは出来ませんでした。
続いては気になる描写力をチェックしていきましょう。
絞り F1.4開放
作例 | デスクトップサイズ(長辺1000ピクセル) |
ピントの合っているところがとてもシャープなことから、このレンズは開放からでも十分に使えそうです。この辺りはさすがの単焦点・さすがにツアイスと言ったところでしょう。
ただ、後ろのボケ具合を見て頂いてわかるとおり、開放では文字もしくは複数の色があるような背景で写す場合、多少うるさく感じることもあります。
絞り F2.0
作例 | デスクトップサイズ(長辺1000ピクセル) |
1段絞ったF2.0ではご覧のようなボケ味となりました。
滑らかなボケ具合に色のりが素晴らしい。これでJPEG撮って出し。
ポートレートレンズとしてはやや短い焦点距離ですが、この描写力なら使いたくなる方も多いのではないでしょうか?
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シャープな解像感に、色のり、高コントラストが秀逸!
α99に装着して撮影をしてきました。
作例は全てJPEG撮って出しです。詳しいデータ等は掲載しませんが、等倍で確認出来るようになっていますので、詳細をお知りになりたい方は、Exif情報ならびに、お手持ちのソフトウエア等でご確認ください。
ひまわり
作例 | デスクトップサイズ(長辺1000ピクセル) | 等倍・フルサイズ(長辺6000ピクセル) |
絞り優先オート F2.0での1枚。
開けすぎると後ろのひまわり達がボケ過ぎる、そんなことから絞ってF5.6で撮影しました。
とてもシャープな描写力、やわらかいボケ味。
等倍でも十分鑑賞出来るα99との組合わせは、ただただ驚くばかり。
やや派手な色味も記憶色に近いそんな印象を受けました。
とんぼ
作例 | デスクトップサイズ(長辺1000ピクセル) | 等倍・フルサイズ(長辺6000ピクセル) |
F2.8 での1枚。
まるで綱渡りをしているようなトンボさんを発見。
近寄るとすぐに逃げてしまう。けど、すぐにどこかに止まってくれる。
なんやかんやで数カット、撮ったのがこの1枚。
α99のピント拡大機能ってホント便利ですよね。
どことなく緊張気味なトンボさんを写しとめることが出来ました。
背景の光点が円形でキレイですね。
色のり抜群!高いコントラスト!
作例 | デスクトップサイズ(長辺1000ピクセル) | 等倍・フルサイズ(長辺6000ピクセル) |
F5.6で撮影しました。
このレンズは色のりがとても良く、コントラストも高いというのが一目でわかります。
まさにツアイス的な。と、でもいうのでしょうか?
F5.6位まで絞れば、フルサイズ一眼でも周辺までカリカリの描写力が得られました。
見た印象に近い画角
作例 | デスクトップサイズ(長辺1000ピクセル) | 等倍・フルサイズ(長辺6000ピクセル) |
F3.5で撮影しました。
人の目の印象に近いのが50mmと言われますが、まさにそんな感じに写りました。
高いコントラスト性能のおかげもあって、空気感までも伝わりますね。
前ボケを入れて
作例 | デスクトップサイズ(長辺1000ピクセル) | 等倍・フルサイズ(長辺6000ピクセル) |
F2.2での撮影です。
ひまわりフィルターならぬ、前ボケを入れてみました。
やわらかいボケ味と、シャープでカリカリの描写力はこのレンズの武器ですね。
以上、SAL50F14Zとα99 の組合わせで撮影した作例でした。
このレンズはSSMを搭載し、とても滑らかにピントを合わせてくれます。また、全長が変らないインナーフォーカスを採用。最近のレンズでは当たり前のことかも知れませんが、スマートな撮影が出来るようになっていました。
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SAL50F14Zにオススメのフィルターを紹介します。
SAL50F14Zのフィルター径は72mm。
ここからは、このレンズにピッタリなフィルターの紹介をさせて頂きたいと思います。
ソニーから高性能なカールツァイス、T*コーティングされたフィルターが3種類発売されています。
レンズをキズやホコリから守る保護用のMCプロテクターをはじめ、水面の反射やガラスの映りこみを抑える円偏光フィルター。そして光量をおさえるNDフィルターの3種類のフィルターが用意されています。
MCプロテクターはもちろん、F1.4と明るいレンズには必要となるシーンが多いNDフィルターもオススメ。実際に使い出すと、屋外晴天時での開放値近くでの撮影は「拡張ISO」を使用しないといけないシーンも多かったりします。
ツアイスレンズにはツアイスのフィルターを。オススメです!
※フィルター径は72mmです。お間違いのないようお願いします。
今回は、Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM 『SAL50F14Z』レビューをお届けしました。
α99との組合わせで使用した訳ですが、今回も改めてツアイスレンズなのにオートフォーカスが使える悦びみたいなものを感じました。
極上の解像力を高いコントラストはウワサに違わぬものでした。このレンズはフルサイズ機のαユーザーならぜひ手にして頂きたい”逸品”だと思いました。
なお、ソニーストアでこのレンズを購入すると3年間のメーカー保証に加え、ワイド保証(落下や水没等の故障にも対応)が無償で提供されます。ソニーストアでの特典もお見逃しなく!
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