大阪にあるお店の開店時間12時までに着くことが絶対条件。そんな約束と共に、本日3:30に起床して新幹線をα77IIで写すべく、相生近くまで行って来ました。
今回は、発売したてのα77IIと、雨に打たれながら撮影したてホヤホヤの新幹線の写真を見ながら、α77IIのレビューをお届けしたいと思います。
「まるでαじゃないみたい!」
これはα77IIのセミナーを受けた時に、とあるプロカメラマンの方からトークで出た一言。
しかし、それも使ってみて納得!
「もう、これは今までのα・Aマウント機じゃないぞっ!!」
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ズバズバ連写!ビシビシピント!α77IIは本気カメラ!
カメラを被写体に向け連写していて、もっとも気持ちの悪い瞬間。
それはカメラ内部のメモリー容量ことバッファーがたりなくて、息切れをしてしまう現象ではないでしょうか?
ぶっちゃけ今までのα・・・例えば前モデルのα77などは、とても連写向けのカメラではありませんでした。実際にセールストークの時も断りを入れてお話をさせて頂いていましたよ。
だって、肝心なところで、パシャパシャパシャ、、、パシャ、、、パシャ、、、って、息切れを起こしてしまうのですから。
もちろん「コツ」さてわかっていれば、それなりにはこなせます。しかし、写真って言うのは、やっぱり前後の保険がかなり大事。だから、バッファーの容量は多い方がイイに決まっています。
そんなソニーの苦手ポイント、バッファーがα77IIで強化されたというのですから、試したくなるというもの。さらにAF性能、中でもAFの追従性が気になります。
α77IIを手にして、初めてのカットがいきなりの新幹線。さて、いったいどんな結果になったのでしょうか?
α77II バッファーが多いということは、とても良いことだ!
バッファーが多いと、こんなにも枚数が撮れますよ。
と、いうことは敢えて今回は書きません。だって、カタログで公表値が書いていますから。今回はバッファーのおかげで、こんな写真がボーナス的にも撮れちゃうんです。と、いうのをお見せしたいと思います。
新幹線が現われました。N700系新幹線の先頭部Wウイングの存在感は遠くからでもカッコイイ!
あらかじめ配置したAFエリアに新幹線の先頭部分が入ってから、シャッターを押したのが上の写真。
つまりこれが1枚目です。
このあと連続でシャッターを切っていると・・・
なんと言うことでしょう。反対側からも新幹線が現われたではありませんか?!
いわゆる車体メインの鉄道写真なら、こういった現象を「被り」と言って、いわゆる「残念賞」もの。
しかし、走行中の離合シーンはある意味貴重です。これはこれでイイと思いませんか?
と、いうよりも、α77ならばバッファー不安で、まだシャッターを押す前ですから、こういった写真は写せなかったでしょうし、「被った・・・」と嘆いて終わるか、だったと思います。
そして、本命じゃない方の新幹線が絶賛通過中・・・でも、ここでサプライズが起こります!
雨が降っていたこともあって、なんと!スパークする瞬間を捉えちゃいました!
構図的には微妙ですが、これは狙って写すのは相当難しい。なので、まさにサプライズカット!
バッファーの恩恵!やっぱりシャッターは押し続けるに限ります。
さて、まだまだバッファーは大丈夫。
被った新幹線も、いよいよ通り過ぎた・・・と、思ったら、これもまた素敵なカットが写せました!
水煙に包まれた700系の顔が、N700系の車体に映り込んでいます!!このカットが、一連の流れで個人的には最高の1枚。そう!この1枚が写せたのも大容量バッファーのおかげ。
だって、時速280キロくらいでお互いがすれ違う新幹線。
先ほどのスパーク同様、普通なら狙って写すことはほぼ不可能ではないでしょうか?
そして、再び離合シーンを迎えました。
まだまだ、バッファーは大丈夫。
そして、ついにバッファーがいっぱいになり、このあとは、1/2秒の1枚づつくらいの連写速度となりました。
ちなみに、サムネイルにするとこんな感じになりました。
すごいでしょ。α77IIのバッファー容量。αも、ものすごく進化しましたね!!
「まるでαじゃないみたい!」を思いっきり実感しました。
息切れと言われる現象まで撮影出来た枚数は*85枚(JPEG・ファイン)。時間にして8秒くらいでしょうか?!
*公表値(目安のようです)では[JPEG 連続撮影時]ファインで75枚となっています。
本命写真は被ったおかげで写せなかった。だけど、バッファーのおかげで諦めずにシャッターを押し続けると、いろんなシーンが撮れました。と、いうのが今回お伝えしたかったこと。
先ほども書いたとおり、今までのαなら諦めていたところも、α77IIを使えば今回のように何か面白いものが写せるかも知れませんね。
ただし!・・・メモリーカード残量の減りは半端ないです。だって一瞬ですぐに100枚くらい写せちゃいますから。
本気で撮りならα77IIには大容量のSDカード、そして大容量の予備カードが数枚は必要になるでしょう。ちなみに今回、2時間近く同じ場所で同じような撮影を続けていました。撮影した枚数は750枚程度。
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そんな中気になったのが、バッテリーの消耗具合。
もしかすると”カット数相当”なのかも知れませんが、感覚的にはずいぶん消耗が早いように感じます。カードもいるけど、予備バッテリーも必ず持って頂きたいと思いました。
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α77IIはAF追従性能も素晴らしい!
今度は進化したと言われるAF性能について。
これもまた、今回のようなシチュエーションでは、カタログでうたっているとおり完璧な仕事をしてくれました。
今度は被りのなかった時の全カット。この時は車両が見えなくなったら、シャッターから指を離しました。
さて、注目のAF機能。私は今回の新幹線の撮影にあたり、α77IIにある4つの設定をしました。
それは、AFをAF-Cにすること。そして、AFエリアにはロックオンAF:拡張フレキシブルスポット(Aモード)を選択し、そしてAFレンジコントロールを使用。ドライブモードは連続撮影 Hiにするという設定でまずは挑みました。
これらの機能等については、ここでは割愛(作成中のα77II徹底レビューでは紹介します。)しますが、このように設定することによって、走行中の新幹線の先頭部分からピントが抜けずに写せましたよ。
まずは1カット目。
拡張フレキシブルスポットを、あらかじめ設定した位置に新幹線の先頭部分が入りました。
ここからは、シャッターをひたすら押しっぱなしにしておくだけ。
ちなみに、拡大したものが下の写真なのですが・・・
入ってきた瞬間に合せたにも関わらず、迷わずササっと合ってくれました。そして、ここからが真骨頂。
α77IIのAFが、新幹線の先頭部分を中心に追従していきます。
先ほどのカットでは架線柱「76」の近くにピントがあっていたのが、今回のカットでは架線柱「72」の近くにピントが合っていますよね。
以下、拡大写真。
これはα77IIが新幹線の先頭部分にピントを合わせ続けているから、周辺のピントも合ってくると言う訳。ちなみに絞り値はF5.6。使用レンズの開放F値です。
そして、本命のカット。
うはーカッコイイ!!撮影後プレビューを確認して、思わずホレボレしちゃいましたよ。
それと同時に「α77IIスゲー!」って、小声で言ったのはここだけの話。
ISO1600での撮影だったので、ここまで拡大すると、ややノイズがのっているのですがピントはバッチリ!
こんな感じでα77IIの動体AFは”使える”ということがわかって頂けたのではないでしょうか?
α77IIは、バッファーが増えたで連続記録出来る枚数が増えたことに加え、ご覧のように信用できる追従AF性能を装備しました。これは、鉄道撮影される方にとって、ものすごく魅力を感じるカメラになのではないでしょうか?
ちなみに、今回使用したレンズは70-400mm F4-5.6 G SSM IIこと「SAL70400G2」。
このレンズ、70-400mmを1本でカバーするだけでなく、描写力もかなりの実力。α77IIとぜひ、このコンビで鉄道写真の素晴らしい作品をバシバシ写して頂きたいと思いました。私は鉄道撮影、望遠側はほぼこれしか使っていません。
ちなみに過去、このレンズを使ったレビュー記事をホームページで公開しています。
ソニー 70-400mm F4-5.6 G SSMⅡ (SAL70400G2) 実写レビュー | |
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ハイグレードレンズに与えられる「Gレンズ」の描写力は、ズーム全域で高画質を発揮してくれました。鉄道・動物・風景、なんでもこなす便利なレンズ。 |
こちらも参考になさってください。
α77IIの発売日に旬な記事をご紹介出来たのではないでしょうか?
Eマウントにサイバーショット、ソニーのカメラがものすごく元気な中、Aマウントは?という感じでしたが、ご覧のとおりα77は本気で動きモノを撮影出きるカメラとして出てきてくれました。
あまり使いたい言葉ではないのですが、ここまでスゴイと「最強のAPS-C 一眼」と、言っても良いのではないでしょうか?
以前に比べてファインダーの質も大幅に向上。遅延なんかもほぼ感じませんし、ズーム拡大なんかの機能なども非常に便利で使い出すと光学ファインダーにはもう戻れません・・・
毛嫌いするのではなく、ソニーなカメラがどうも好きでない。って方にも、ぜひ手に取って欲しいカメラだと思いました。
そんなα77IIはボディのみと、F2.8通しの標準ズームレンズがセットになった2ラインアップで販売をします。
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デジタル一眼カメラ α77II ズームレンズキット ILCA-77M2Q | |
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詳細につきましてはリンク先も参考になさってください。
- ソニーストア (ソニーのweb直販サイト)
- フォトグラファーの要求に応えるカメラ デジタル一眼カメラ α77II
いつも濃い目にホームページにて、お届けする”α77II徹底レビュー”は現在鋭意作成中。書くこと多すぎで、週末ネタ集め&テストも予定しています。掲載までしばらくお待ちください。
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